タウンページなどで、当校の広告をご覧になった方からお電話を頂き、お問い合わせやら、英語学習について、何かとご相談を受けることがある。一般的によくある話として、ここに紹介する。同じような考えや疑問をお持ちの方がいらっしゃるかも知れない・・私自身の学習経験、指導経験から、わかる範囲内ということで、個人的な見解を述べさせてもらう。
話せる英会話 (おとな編 1) Dec.12th 2003
(50代前半の女性の場合)
Q: 学生時代より英語が好きで習い続けているのですが、最近、自分であまり上達していないように思います。年々、記憶力や集中力も劣ってきて、「暗記」もままならない状態です。何か効率の良い勉強方法がありましたら教えてください。ちなみに今、英会話を習いに教室に通っているのですが、クラスでは、生徒はもっぱら聞き役です。話せるチャンスは、ほとんどありません。教室を変わった方が良いのでしょうか?
A: 好きで続けておられるというのは何よりのことだと思います。しかし、伸び悩みを感じられる原因は、ある程度まで話されるからかも知れません。それと、勉強の形式を大切にするあまり、肝心の「英語を使う」という段階にまで到達した時にはもう疲れてしまっているというか、そこまで到達していない、ということがあるのではないでしょうか。
中学生時代から、「英語は暗記と英文和訳」と教え込まれた記憶はありませんか。基本の単語や決まり文句をとにかく覚えて、練習問題などをして、文法的なミスがないかどうか気をつけて、気をつけて、そうしているうちにしゃべれなくなるという図式があるような気がします。
「こんなに真面目に勉強しているのに、未だにあまり英語がしゃべれない」と思っている方は少なくないでしょう。
状況にもよりけりだと思いますが、教室を変える前に、以下のことを検討してみてください。
どのスクールでも、「通って授業を受けるだけで英語が自動的にうまくなる」なんていう魔法はないのです。自身の能動的な学習を続けたいものです。
授業を受ける ≠ 話せるようになる
この2つの間には、自分の中で消化し、英語を使う練習をするという作業が必要です。
@ 教室からの帰り道(または、うちに帰って)、その日に受けたレッスンを思いおこしてみる。
A 言いたかったけど言えなかったことを思い出し必要ならば辞書などで自分で調べてみる。
新しく習って、使えそうなフレーズや文章を思い出す。
B Aをノートに書いてみる。
C 声に出して何度も読む。相手がいるかのように、表情豊かに。
D 次回のレッスン日にフィードバックして、使う。
教室でなくても、チャンスがあれば、また使う。
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話せる英会話 (おとな編 2)
(20代前半女性の場合)
Q: 英会話学校で外国人講師に習って3年経ちます。先生の言われていることはなんとかわかるのですが、自分から話すことがあまりできなくて悩んでいます。どうすれば、もっとしゃべれるようになるのでしょうか。
A: リスニングの練習は、市販されている教材のCDやTVやラジオ講座などでもできるのに対して、話すための練習というのはどうでしょうか?実際に目の前にいる人があなたに向けて英語で話しかけてきて、応答するというのは、貴重な時間ですよね。「聞くのは聞けるんだけど、話せない」と思うことはあります。しかし、
ビジネスの場や試験などのときは別ですが、普段の会話では、案外、何をもって「聞ける」と思うか、基準が曖昧なこともあります。〜話せている気分になっているけど、実は相手に真意は伝わっていない〜なんて怖いことも・・・
それでも、なんでも、とにかく積極的にいくことが大切。
話す練習のために、次のようなことを心がけて、実行してみてはいかがですか。
☆ あなたが伝えたいことはありますか?
☆ 最近の自分のエピソードや意見がありますか?
先生に問いかけられるのを待つだけではなく、こちらから話しかけてみましょう。
@ 話したいことの内容、要点を事前にメモしておく・・・・
レッスンや英語で話す必要がある場合、事前に何をどう言いたいのかをまとめておくだけでも、随分変わってきます。相手を前にしてから、「え〜っと、あの〜、なんていうか・・・」とやっていたのでは、間に合いません。友達や家族、職場の人との会話も「もし、コレが英語だったらどういうか」を考える癖をつけ、思いついたときに自分の言葉で言ってみましょう。口に出して言ってみることが大事です。
このときに完全な文章でなくても、単語やフレーズを考えたり調べたりしておくのが、あとで役に立つものです。
eg1.) I had a bad day yesterday.
A まずは、興味のある分野から始める・・・・
主婦の方、学生さん、会社勤めの方、趣味によって、年齢層によって、興味のある話題は異なるはずです。英語で話す時も同じこと。あいさつや自己紹介ができるようになったら、まずはご自分の生活に直接関係のあることを中心に英語で考えていきましょう。例えば、主婦の方なら、スーパーに買い物に行ったとき、お店に並べてあるものを英語で?
お店の人とお客さんのやりとりを耳にしたら、英語でなんというのか、考えてみましょう。
eg. 1) Excuse me. I'm looking for a carton of milk. Where can
I get it?
eg. 2) Could I get a bigger plastic bag?
☆ きちんと相手と向き合っていますか?コミュニケーションべたになっていないですか?
日本語でも、英語でも人との会話を楽しめる人でいたいですね。
B 話を続けるように心がける・・・
相手の質問に Yes/No で答えるだけでは、話が広がらず終わってしまいます。
そっけなく聞こえないように、話を続ける練習をしましょう。もちろん、普段から話題豊富な人であるにこしたことはありません。質問されたら答えて、同じ質問を相手に聞き返すだけでもいいのです。随分感じが変わりますよ。
eg1.) Are you going to the bookstore this afternoon?ーNo.
( これだけと会話が終わってしまう〜 )
Are you going to the bookstore this afternoon?
ーNo,cause I have to finish my homework by tomorrow.
Are you going there ?・・・・・
eg2.) Have you ever been to Hawaii?ーYes,I have.
( もうちょっと、がんばって! )
Have you ever been to Hawaii?ーYes, I've been there quite often. Have
you?
☆ 自分一人で居るときにすべきことを考えましょう。
C はっきりと覚えておくこと・・・・
聞くことと話すことの違いは、自分が話すためには、いわゆる「うる覚え」ではダメなこと。
聞く分には、ぼやっとした記憶でも、聞いているうちに言葉を思い出すということもあります。
だけど、話すときには「これ、なんていうんだったかなあ。どこかに書いてあったなあ?」と曖昧な記憶で役に立たなかったという覚えはありませんか?もちろん、人前で間違ったり、使って通じたりしながら、自分の言葉として留まっていくのですが・・・
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話せる英会話(おとな編 1.2)では、英語練習例のほんの一部について触れました。
もちろんボキャブラリーや文法やいろんな知識を、引き続きインプットしなければなりません。
長期に渡って使用できるお役立ち教材を2冊だけご紹介します。
☆ WORD BY WORD / Steven J. Molinsky・Bill blise 著
------149のカテゴリー別、絵で覚える英単語辞典。
☆ やりなおし英文法 /菊間ひろみ著(日東書院)
-----会話が上達する英文法41のポイント。
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