***  C'est la vie ***

 〜〜  パリの地下鉄(metro) で突然始まる演奏   〜〜      March 2002


昔からいつか訪れてみたかったパリ。街での移動は、メトロ(地下鉄)路線図を片手に。(といってもスリが多いらしいので、無防備なふるまいは禁物!なのだが・・・)
      
最も印象深いことは、地下鉄の車両には、思い思いの楽器を手に、ミュージシャンが歌ったり、演奏しながら
乗り込んでくる。1人〜4,5人。楽器は、ギターにクラリネット、サキソフォーン、アコーディオン、バンジョーと まちまちだ。音楽のジャンルもクラシックや民謡や、古いシャンソンや、なにかわからないものまで。レベルもピンキリ。 日本流に言えば、流しのおじさんたち。(今も存在されるのか)この流しのおじさんたちは、突然車両に乗り込んで来たか と思うと、1駅分くらいのミニミニライブを実行。コイン入れをもって、サ〜ッと乗客の周りを一周。 いくらかのお金を集めると(集まらなくても)次の駅で下車、したかと思うと、隣の車両に乗り込んで、また一仕事。 ミュージシャンたちの動向は、実にムダがない。中には、大好きなタイプのアコーディオン演奏もあり、行き先を変更して ついて行こうかと思ったぐらい、私にとっては、魅力的なバンドもあった(おっと危ない!1人の旅先では、むやみに 気を許してはいけない!)私が街に出かけたのは、朝の10:00ごろだった。締め切った車内にかなりのボリュームで 突然生演奏が響き渡る。旅行客らしい音楽好きな乗客は、旅の出来事として、束の間の幸福な気分に浸る。 しかし、これに日々遭遇しているであろう、パリジェンヌの地下鉄利用者はどのように受け止めているのか?真っ先にそんな疑問が頭を過ぎった。音楽や芸術が育つはずだ・・パリの街。



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 〜〜 地下鉄でBranche(ブランシェ)駅へ
モンマルトル界隈を一周する Petit Train プチ・トラン
 〜〜

パリのメトロの路線図は、各路線に番号がついていて、色分けもされているので乗り方は、さほど難しくはない。
ツーリストインフォメーションセンターなどで、地下鉄の最寄り駅の隣に主要なみどころを一緒に載せてあるような地下鉄の地図を入手されるといい。全区間1回 1.30ユーロ(当時約160円。)カルネと呼ばれる10枚つづりの切符/いわゆる回数券を購入する。距離に関係なく1回1枚だ。改札でチケットをコンポステといって機械に通すことを忘れると、チェックされた時、罰金を払わなければならないという仕組みだ。コンポステされた自分のカルネを見て、どんな印がついたのかとちょっと不思議に思った。

夜にホテルの部屋で、路線図上にこの日の目的地の最寄り駅と乗り換え駅に、マークをつけておいた。
この日私は、モンマルトル界隈を目指していた。最寄り駅は、Branche(ブランシェ)。駅を降りると、今度は、幼い子どもが壊れたおもちゃのアコーディオンのようなものをたどたどしく、弾いている。ポロンポロンとなんとももの悲しい。子どものスリやひったくりも多発するというのだが、この子たちは路上に座り込んで物乞いをしているだけのようだ。ふと、教室に通う恵まれた家庭で育てられている自分の生徒たちの顔が浮かんだ。駅の辺りは、いわゆる歓楽街で風紀は良くはない。フレンチカンカン発祥の地=ムーランルージュがある。

      
実は、その前日にも来て、そこから歩いて少し行った、テルトル広場界隈を満喫していた。そ
こで絵描きさんが描いている絵を買ったり、オープンカフェに掛けて、またまた流しのアコーディオン演奏に耳を傾けたり、ちょっと奥まったところにある小さなダリ美術館にはいってみたり。前日の夕方、もう終了してしまって乗れなかった、Petit Train de Monmartre(モンマルトルの小さな汽車/路面電車)。どうしてもこれに乗って、周辺を一回りしたい。それで、再び、舞い戻ったという訳だ。定刻よりも、20〜30分も送れて、朝一のプチ・トラン到着。年配の運転手件、ガイドのおじさんが簡単に説明する。「一周5ユーロ。乗り降り自由だよ。」−「はい、昨日から待ってました。情報はチェック済みです。」と心の中で思う。乗るときにおじさんに5ユーロ渡すだけで、チケットも何もない。それで乗り降り自由というのは、このおじさんは乗客の顔を全て覚えることができて、一旦降りて広場に居ても、今度乗る時は、「顔パス」ということなのか?私は、乗ったまま、もとのBranche(ブランシェ)の駅に戻って一周するだけだったので、あえて確かめなかった。ガイドの言語は、やっぱり、英語だ。おじさんが編集したピアフを初めとする古いシャンソンのベストセレクションテープのよるB.G.M.つき。余りの選曲の良さに思わず「このテープは、どこで買われたんですか?」と尋ねてみた。するとおじさんは、「分けてあげたいけど、これは自分で編集したテープで買ったものではないんだ〜。気に入ったかい?それはよかった。シャンソンがすきかね?」と話し好きなところを見せてくれた。所要時間はガイドブックには、30分とあったが、実際は45分かかった。テルトル広場で15分の休憩時間があったから、その時間を含むということだったのだ。お天気の良い日には、景色も素晴らしく、価値あるコースだと思う。そんなことで、単にパリのあまりにもベタな観光スポットのひとつに過ぎないのだが、まだ行ったことがない、という方にはお勧め。

こんな、なんの落ちも無い、日記のようなエッセイをお読み頂いてありがとうございます。


 

 

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